株式ロングショートの解説
株式ロングショートの解説
株式ロングショートは、海外ヘッジファンドが最もよく使う投資戦略です。
投資の世界において投資技術と実績の最高峰がヘッジファンドです。
そのヘッジファンドが利用する投資戦略ですが、投資環境が充実した現在では、個人投資家が株式ロングショートを実践する事は十分に可能です。
株式ロングショートは、サヤ取りと非常によく似ておりますが2戦略の違いは次のようなイメージです。
サヤ取りと株式ロングショートの違いのイメージ
- サヤ取り:2銘柄のサヤチャートの形を重視したロングショート
- 株式ロングショート:2銘柄の個別分析を重視したロングショート
買いと売りを両建てする事は、どちらも同じですが株式ロングショートは、サヤチャートの形状などは意識する事なく単純に「上がる銘柄を買い」「下がる銘柄を売る」戦略です。
何を買って、何を売るかの銘柄選定が株式ロングショートでは重要です。
一般的に株式ロングショートは「割安な銘柄を買い」・「割高な銘柄を売る」構成が多く、そのような基本形のロングショートを「レラティブ・バリュー」と呼ぶこともあります。
株式ロングショートのイメージ
- 上昇が期待される銘柄を買い(ロング)
- 下落が期待される銘柄を売る(ショート)
また株式ロングショートは、サヤ取りのように2銘柄の組み合わせペアのような考え方はせずに2銘柄以上複数銘柄を同時に両建て保有する事もあります。
また必ずしも買いと売りの比率を50:50にするとも限らず、相場全体のトレンドを見て買いと売りの保有比率を変えるケースもあり戦略は幅広く応用可能です。
株式ロングショートの保有イメージ(買い60%:売り40%)
- 買い:銘柄A 保有比率20%
- 買い:銘柄B 保有比率20%
- 買い:銘柄C 保有比率20%
- 売り:銘柄D 保有比率20%
- 売り:銘柄E 保有比率20%
株式ロングショートは、将来株価の上昇が期待される銘柄を買いながら同時に下落が期待される銘柄を売り、相場の変動をヘッジしつつも相場全体のトレンドを見て買い売りの保有比率を変更しながら収益を狙います。
株式ロングショートの実例
上昇トレンド予想(買い60%:売り40%)
- 買い:トヨタ自動車 保有比率20%
- 買い:三菱UFJ 保有比率20%
- 買い:NTTドコモ 保有比率20%
- 売り:日本郵政 保有比率20%
- 売り:三井住友 保有比率20%
下落トレンド予想(買い40%:売り60%)
- 買い:キーエンス 保有比率20%
- 買い:本田技研工業 保有比率20%
- 売り:ソニー 保有比率20%
- 売り:キヤノン 保有比率20%
- 売り:みずほ 保有比率20%
