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マーケットニュートラルの解説

マーケットニュートラルの解説

相場全体の変動(β)を極力排除して中立な状態を目指し、買い銘柄固有の変動(α)を積み重ねて安定収益を目指すロングショート戦略をマーケットニュートラルと呼びます。

マーケットニュートラルは、相場全体の値動きとなるインデックス指数(日経平均やTOPIX)を空売りして、今後値上がりを予想する個別銘柄に分散して買うのが一般的です。

マーケットニュートラル戦略のイメージ

  • 売り:TOPIX 保有比率50%
  • 買い:銘柄A 保有比率10%
  • 買い:銘柄B 保有比率10%
  • 買い:銘柄C 保有比率10%
  • 買い:銘柄D 保有比率10%
  • 買い:銘柄E 保有比率10%

上記のように日経平均やTOPIXのようなインデックス指数を売る事で個別株の値動きからβ(ベータ)と呼ばれる株式市場全体の値動きを除外します。

個別銘柄の値動きからβ(ベータ)を除外した部分をα(アルファ)と呼びます。

マーケットニュートラルは個別銘柄のαを積み上げて利益を狙う投資戦略です。

マーケットニュートラルで運用を行なっている際にリーマンショックのように金融市場が暴落して金融市場が50%も大きく下落したとしましょう。

買い保有の5銘柄は、損失となり50%程度大きく損をします。

しかし同時に空売りしているTOPIXは50%程度の大きな利益になっております。

損失と利益が相殺してヘッジされ安定した投資結果となります。

つまり個別銘柄を買い、インデックス指数を売る事によって個別銘柄の変動から暴落という全体の上下変動を差し引いたイメージの投資結果になるのです。

買い保有している個別株銘柄のパフォーマンスが売りのインデックス指数の成績を上回る(アウトパフォーム)ことで、マーケットニュートラルは利益になります。

言い換えるならば、日経平均やTOPIXの成績を上回る銘柄を選定する能力があれば、暴落に関係なく安定して利益を狙える運用が出来るのです。

マーケットニュートラルの実例

  • 売り:TOPIX 保有比率50%
  • 買い:トヨタ自動車 保有比率10%
  • 買い:三菱UFJ 保有比率10%
  • 買い:日本郵政 保有比率10%
  • 買い:キーエンス 保有比率10%
  • 買い:NTTドコモ 保有比率10%

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