ロングショート戦略の目的
ロングショート戦略の目的
ロングショート戦略を行う最大の目的は、金融市場の変動をリスクヘッジする事にあります。
リスクヘッジとは、将来起こりうるリスクの回避や、リスクの大きさを小さく軽減するように工夫することを意味します。
数学分野のゲーム理論に「ミニマックス法」という考えがあります。
ミニマックス法とは、想定される損失が最小になるように決断を行う戦略のことです。
簡単に説明すると「ミスをしない」という事を意味します。
将棋、チェス、オセロのように定石がある知的ゲームでは、1手悪手を打つと状況が悪くなり負けてしまいます。
つまり素晴らしい良手を狙うのではなく、悪手を打たないに専念することで結果的に勝負強くなるイメージです。
この理論の考え方は、投資などのファイナンスにおいても有効です。
投資の世界でもミス(損)をしない事を優先に心がける事で結果的に勝利(利益)に大きく近づきます。
投資で一番やってはいけない事は、今ある運用資金を全て失ってしまい、投資の継続が出来なくなってしまう事です。
投資の世界は、会社員の方が何十年間も一生懸命働いて貯めたお金が1日でパソコンの数字の上だけで消えて無くなる事もある狂った世界です。
運用資金を失って投資を継続出来ないとこれまでに積み重ねてきた投資の経験値も無駄になってしまいます。
世界経済は、グローバルで世界的につながっているため海外の銀行の倒産によって関係ないように見える日本のマーケットが大きく下落する事もあります。
定期的に訪れる相場の急落を個人投資家が乗り越えるためには、常にリスクヘッジに対する意識を継続して強く持ち投資することが大切です。
ロングショート戦略は、常に相場の上下変動をリスクヘッジした王道の投資戦略です。
