株式会社サヤトレの増田です。
本日は「WEBサービスの普及」をテーマにお届けします。
私は、子供の頃からITやテクノロジーに興味があり、新しく誕生したWEBサービスを積極的に早くから使ってきました。
私は、皆様が今当たり前に使っているWEBサービスを比較的早く触っていると思います。
その中でも印象に残っているのがSkypeです。
2004年に携帯電話会社に高い通話料を支払うのが当たり前な時代において「無料で世界中と電話が出来る」
これは私にとって超革新的な事でした。
通話料を有料で払うなんてもったいない。
私の中で価値観が大きく変化します。
実際に私と同じように感じていた人も多いでしょう。
しかしSkypeが誕生して長い年月が経過しましたが、今日本でSkypeを使っている人は、ほぼいません。
日本のみんなが使っているのはLineです。
Line を最初に知ったきっかけは、身内に「何か面白いアプリない?」と聞いた際に教えてもらいました。
Line がリリースされた2011年です。
当時の私は、Lineを初めて知った時こう思いました。
「Skypeの真似したアプリが出たw」
チャットも通話もSkypeで出来るのに・・・
完全にLineをバカにしていました。
しかしご存じの通り、Lineは日本全国民が利用している通話&チャットアプリになりました。
私がバカだったのです。
そしてコロナが訪れた2020年。
新しくZoomが一気に普及します。
私は、また同じ事を思いました。
「ZoomじゃなくてLineでええやんw」
なんでまた新しいZoomアカウントを作って通話アプリを乱立させるのか?
しかしZoomは完全に市民権を得て「Zoom会議」という名詞にまで昇格しています。
私は、SkypeもLineもZoomもMessengerもChatworkも全アカウントを持っています。
相手が何で通話を希望しても話せます。
いろんなWEBサービスを早くから触っている立場として感じる事ですが、何が流行るかは、「タイミング」と「機能」の2つがとても重要と考えます。
2011年のLineで言うと東日本大震災というタイミングです。
当時から電話がつながらなくてもTwitterでの生存確認や情報収集やSkypeでの通話は有効に機能していました。
しかしLineがもたらしたのは「既読」という機能です。
■震災があった(タイミング)+既読(機能)
何年も前から99%同じサービスを提供していた
SkypeをLineが塗り替えてしまったのです。
Zoomも同様にコロナのタイミングで複数名が画面共有して会話出来る機能。
LineやSkypeでもやろうと思えば出来ますが、上手く時代にマッチして駆け上がりました。
私達投資家が覚えておくべき教訓は、元々あるWEBサービスと99%同じでもタイミングと新しい1つの機能でシェアはひっくり返る。
先行WEBサービスが有利なのは、間違いありません。
しかし震災やコロナなど何か大きな災害が発生した時には、LineやZoomのような新しいWEBサービスが普及するチャンスなのです。
これは、投資家として覚えておくと良いでしょう。
既に同じ事が出来るサービスがあるので、流行らないと切り捨ててしまうのは、2011年の投資レベルが低い時の私です。
「Skypeが流行らずにLineが流行った」
この事実や背景について皆様投資家もぜひご自身で考えてみてください。
ご意見やご感想があれば、投資家オンラインコミュニティー「CRANEs」にて書き込みいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
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