株式会社サヤトレの増田です。
本日は「知識と結果」をテーマにお届けします。
投資において、知識量と結果はイコールではありません。
金融・経済・投資に詳しく頭が良い人が投資で勝てるかは別問題です。
投資の知識が多い人の方が投資で勝てる確率は高まります。
しかし投資の知識量が投資成績に比例することは無い。
これは投資家として覚えておくと良いでしょう。
私は、過去大手証券会社に勤めていました。
証券会社に勤めている方は、金融や投資の知識に長けています。
高学歴で頭が良い人も多いです。
しかし、そんな証券会社員が投資家として投資で儲けて結果を出せるか?
これは、全くの別問題です。
私が覚えているエピソードを1つ紹介します。
それは投資セミナーの講師をする部署の方と上司が話していた内容です。
投資セミナー講師は、セミナーをする専門の会社員です。
投資家のお客の投資意欲が沸くように上手く煽り投資解説をします。
その講師の方がセミナーの少し前に私の上司と次のような会話をしていました。
■セミナー講師「推奨銘柄何で行きます?」
■上司「〇〇でお願いします」
■セミナー講師「承知しました。」
私は、投資セミナーを聞いていました。
セミナーの内容は、世界の株式の状況からスタート。
そして日本の株式の状況を解説。
今、日本株がいかに割安な状態か説明。
最後に個別銘柄の推奨という流れです。
推奨される銘柄は、セミナーの少し前に適当に決めた個別銘柄です。
適当に決めた個別銘柄ですがプロの講師がセミナーで魅力を語る。
とても良い銘柄に感じてしまうのです。
肩書を持ったスーツを着た眼鏡で頭良さそうな人が投資セミナーで講演。
自信満々に推奨していたら参加者は、催眠にかかり投資熱が高まります。
証券会社の仕事は、金融商品を販売して手数料を稼ぐ事です。
証券会社員は、金融商品の販売のプロです。
儲かる銘柄を当てるプロでは無いのです。
しかし世の中多くの個人投資家は知りません。
プロのセミナー講師であれば、個別銘柄でも注目の国でも何でも語れます。
「外国株投信でセミナーお願いします」
仮に上記のように依頼すれば、日本株を売ってでも外国株を買う内容を話せます。
テレビやニュースに出ている経済コメンテーターの人達。
彼らは、投資家ではなく会社員です。
毎月会社から給料を貰っているサラリーマンです。
銀行・証券などの金融機関の会社員コメンテーターの投資アドバイス。
ありがたく参考にしている方は、とても多いです。
しかし内部にいた私からすると、全く大した内容ではありません。
私の友人の証券アナリストもこう言っています。
「相場分かったら、会社員なんかやらずに投資で稼ぐわ!」
これが証券会社員の本音です。
世の中のニーズとしては、専門家の分析やコメントを常に求めます。
「これから先、株式はどうなりますか?」
「上がる株を教えてください。」
世間は自分以外の誰かに相場の予想を聞きたがります。
世間がそれを望んでいるのです。
相場の予想は、誰かがやらなければならない仕事です。
このニーズを満たすために、安定給料を貰ってコメントしている人達がいます。
会社員コメンテーターの意見はあくまでも1つの意見です。
その予想が相場の正解ではありません。
他者の情報をありがたがって話を鵜呑みにしてはいけません。
それよりも自分の頭で考えて投資決定出来る力を磨きましょう。
大事なのは、金融や投資知識ではなく投資結果です。
投資で結果を出している人は、会社員を辞めます。
投資で結果が出せる実力が無いので、会社員のコメンテーターをしています。
投資家の立場にある方は、このことを忘れないようにしてください。
以上、資産運用のご参考になれば幸いです。
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