株式会社サヤトレの増田です。
本日は「塩漬け株」をテーマにお届けします。
証券会社に勤めていた際の話です。
引き継いだ顧客の保有株で数万円のような少額の銘柄を保有している人が結構多くいました。
顧客を引き継いだ最初は、意味が分かりませんでした。
しかしお客に引き継ぎのご挨拶をして運用について話を聞くと全員同じ回答をします。
顧客高齢者「バブルの頃に買った銘柄です」
つまり1990年頃に100万円で買った株式の価値が100分の1に値下がりして1万円になっているのです。
評価額1万円以下の聞いた事ない銘柄の株式を複数持っている。
こういうお客は、基本的にバブルで買って下落し続ける銘柄を売れずに塩漬けした人達です。
こういう稼働しない(売買しない)先輩達のお客を若手社員の私が引き継いで何かしら売買稼働してもらうのが証券会社員の仕事です。
ここで難しいのが「証券営業トーク」と「本音」です。
増田の本音「数千円の少額銘柄を複数持っても意味ない!
全部売却(損切り確定)してからもう一度再スタートしようぜ!」
これが私の本音です。
買値に戻る可能性なんて、ほぼありません。
しかし実際の証券営業では、この本音はあまり言えませんでした。
理由は、塩漬け株を保有している時点で、投資家としての投資レベルが低いからです。
投資家レベルが高ければ、バブルが弾けて数十年間。
どこかで諦めて損切りしています。
急に電話かかってきた担当変更の挨拶の電話にて持っている株式を全部売れと言われたらお客は、私に不信感を抱く可能性が高いからです。
よって営業マンの私が選ぶべき最善の初手は「共感」です。
増田「あー。この銘柄昔にオススメされたんでねー。
そこから下がってしまったんだー。売りにくいですよねー(寄り添い)」
辛かったね。
頑張ったね。
あなたは、悪くないよ。
この無意味な共感をお客にしてあげる事が売買手数料を稼ぐ最善手と判断したのです。
お客の昔話に付き合って、仲良くなってから信頼度を高めてから保有している株式を整理して新しい銘柄に変えていく営業の作戦です。
私は、人によって発言を変えます。
相手のレベルに合わせて自分の言葉や言う内容を変えるように意識しています。
人に合わせて発言するので、真逆の事を言う事も多くあります。
子供と大人で話す内容を変えます。
無料メルマガでは、Aと言って有料メルマガ「サヤトレ通信プレミアム」ではB
初心者には、コーナーで減速しろと言い
中級者には、コーナーでも減速するなと言い
上級者には、ドリフトしながらコーナー回れと言います。
塩漬け株の売却(損切り)に関しては、私の本音は、基本すぐにやるべきだと考えています。
(利益と相殺する作戦もありです。)
もし塩漬け株を売ってから1時間後に欲しくなったらまた買い直せばいいだけの話です。
100分の1になった銘柄を30年も持ち続けて上がるかもしれない期待をするのは悪手です。
これが私の真の本音です。
そしてこの本音は、無料版メルマガで全員が読んでいるから言えます。
しかしこの質問を個別に頂戴すると中々言えません。
個人「◯◯の塩漬け株は、処理するべきですか?」
増田「あー。私には、分からないです・・・」
この質問に埋まっている地雷。
分かりますよね?
もし私が売るべきと答えて、その後その株が上がれば、私に相談した人は、安く売った私のせいにするのです。
まだ持つべきと答えて下がったら、また私のせいにします。
「評価損の塩漬け株を損切り出来ずに持っている」
これだけで私は、投資レベルが低いと判断しているのにそんな人に上がるか下がるか相談されたら怖くて回答出来ません。
「塩漬け株どうしたらいいですか?」
全体で言える私の本音は「売れ」です。
しかし個別に聞かれたら怖いので「分からない」と答えます。
結論としては、塩漬け株を持つような状態にならないでください。
そして「塩漬け株が~」とか平気で言っている人がいたら投資レベルが低いと判断されるリスクがある事を認識ください。
相手は、投資について理解していないあなたが怒る事を恐れて正直な意見をくれないかもしれません。
株は、塩漬けにしないでください。
投資で損しているあなた!株価が下がっても儲かる投資法ご存じですか?
当メディア「サヤトレ通信」では、投資初心者の方にも分かりやすくサヤ取り投資や金融経済などお金に関する情報を発信しています。
元・証券会社 → 現・IT企業経営&投資家が運営しているメディアです。
投資で損をしている方は、株価が下がっても儲かる「サヤ取り投資」をお試しください。
まずは、こちらのサヤ取り投資入門レポートをご覧ください!